キモノいとをかし

着付け講師「いと」がキモノについてのあれこれを綴るブログです。

濃い色はダメ?入学式・卒業式に着る着物

こんにちは。着付け講師のいとです。

 

入学式・卒業式に着るオススメのきものについて、以前記事を書かせていただきました。

 

そして、たまたま目に入ったツイッターで見たのが、「私の持っている濃い色の訪問着はダメなの?」というような内容もの。

 

正直このツイートを見て胸が痛みました。

お子さんの式事はそんなに何度も経験するものでもないし、ましてや初めて入学式・入園式を迎える方にはなおさら。

そんな方にも安心してきものを着て行ってほしいという思いで、ブログを書いていましたが、なかなか全てはお伝えしきれず、まだまだ力不足だなぁという思いです。

 

もちろん、このツイートをされた方が私のブログを見たわけではありませんが(笑)

きものを着たい!という思いをサポートできるブログになれるよう、これからも頑張りたいと思います。

 

 

結局のところ、濃い色の訪問着はいいの?ダメなの?

結論から言うと、ハッキリとはお答えができません。

ごめんなさい。

 

お色味も実際のものを見てみないとわかりませんし、柄によっても変わります。また、園や学校によっても違うので「絶対」はないんです。

そう。洋服を選ぶ時とさほど変わらないのです。

 

ただ、着物は選びしろが大きいので悩んでしまうんですけどね。

なので、悩んでしまう方にはある程度「オススメ」をさせていただいているわけです。

 

オススメは淡い色、でも・・

もともと訪問着というのは華やかな柄のものが多いので、私もお子さんの式事に訪問着を着るなら淡い色をオススメしていますが、濃い色の訪問着がダメなわけでは決してありません。

濃い色の訪問着で柄も華やかすぎると、主役であるお子さんよりも目立ってしまうので、濃い色の場合柄は少し控えめなものを合わせると良いと思います。

 

お色味だけでいうと、柄が控えめな付下げや色無地であれば濃い目のお色味でも大丈夫ですし、江戸小紋なんかはダークカラーも多いですからね。

濃い色が式事に向かないなんてことはないのです。

 

それに、着物はいろんなアイテムを組み合わせて着るもの。着物の色が濃い目でも帯や小物の色次第で、入学式・卒業式に合うコーディネートにできますよ。

 

一般的にいう「オススメなもの」というのももちろんあるんですが、あれもこれもダメとなったらせっかくの着物を着たいという気持ちにも水を差してしまいますよね。

なるべく着物を着る日を楽しみにしてもらいたいので、あまりマナーばかり考えなくても大丈夫ですよ。

 

 

まとめ

お子さんの式事に濃い色の訪問着を着る場合は、柄や他の小物類など全体のバランスを考えて合わせてみてください。

あと、一番重要なポイントが主役であるお子さんよりも目立たないようにすること

あくまでも大事なお子さんのお祝いの場であることを考えてあげられていれば良いと思いますよ。

 

お子さんと一緒に素敵な一日を過ごせるといいですね。

 

 

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レンタルでもこのような感じの濃いめ・華やか柄のものもあります。実際、私の娘が通っていた幼稚園の卒園式では華やかなママさんたちが多く、華やかな訪問着を着ている方も多かったですよ。場の雰囲気も大切な要素ですね。