キモノいとをかし

着付け講師「いと」がキモノについてのあれこれを綴るブログです。

着物の補正って必要?タオルの当て方いろいろ

いつもご覧頂きありがとうございます(*˘︶˘*).。.:*♡

 

今回は補正のお話です。


着物の補正って面倒。よくわからないし‥。って方、多いんじゃないでしょうか?


でも、補正はすごく大事なものなんです。


実は私も、補正なんてなくてもいいじゃん〜と思っていたんです。

けれども、補正をすると‥


①着崩れしにくい
②汗を吸ってくれる
③やっぱり着物姿がキレイ


と、いい事がいっぱいです!

 

 

補正って何をするの?

 

着物を着るときにはよく寸胴体型がいいって聞きませんか?

着物はまっすぐな布を纏っていくものなので、凹凸がない方がシワできにくく、着崩れもしにくくなります。

 

人間の身体は、華奢な方でもふくよかな方でも多少は凹凸があるものなので、その凹凸を埋めるようにしてあげるのが補正です。

 


補正の仕方

 

まずは胸の補正から。


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タオルの角を三角に折ります。


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対角も同じように三角に折って、真ん中で半分に折ります。
タオルのフチ同士が重なると段差ができてしまうので、少しずらして折って下さいね

 

このタオルを肩〜胸下まで当てると、なだからなラインになります。


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体型によっては、コチラのやり方もあります。
↓↓

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タオルを細長い3つ折り or 4つ折りにします。
肩山に5cmくらいかけて、みぞおち辺りで斜めに折り返し、また肩山にかけます。
みぞおちの補正にもなりますよ。

 

和装ブラの中にタオルを仕込むと、落ちてこないのでオススメです。

 


次に、腰のくびれの補正。


ここも4つ折りにしたタオル(細長くしたり、そのまま畳んだり)をくびれを埋めるように当てていきます。


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こうすると、腰紐がズレないですし、お腹に紐が食い込まないので苦しくないんです。

アンダーバストの下からお腹にかけて、調整してみて下さいね。


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↑Before↑
元々のボディさんは、こんなカンジでくびれや凹凸がありました。結構違いが分かるんじゃないでしょうか。

 

 

補正のポイントは?


補正って結局どこに入れたらいいの?と思ってしまいがちなんですが、ポイントはちゃんと自分の体を触ること


肩の骨が出ていたり、胸にボリュームがあったり‥人によって体型はいろいろ。
でも、どんな方でも肩〜胸の辺りでヘコんでいる部分はあるハズ。
そこを埋めるようにタオルを当ててもらえたらOKです


胸下〜腰の部分も同じく、ヘコミを埋めるコレが大事です

 

 

補正は暑くない?

 

夏の暑い時期は、補正のタオルが汗をしっかり吸ってくれるので、汗ジミが気になる方には特にオススメです。


タオルなんか入れたら余計暑くなるんじゃない?と思いますよね?
私も思ってました(笑)


でも、タオルなしでも、暑くて結局汗はかくんですよね。
それならタオルに汗を吸ってもらった方が着物にはいいなーと思って以来、補正のタオルに抵抗はなくなりました。

 


何度か試してみて、自分にしっくりくる補正を見つけてみて下さいね。

 


背中〜お尻の補正についてはまた次回。